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質屋とは

2022.10.04

質屋のルーツと仕組み

質屋のルーツは?

日本の質屋は期限は鎌倉時代と言われています。
当時は「戸倉」と言われていた質屋の利用者は主に武士で領地や刀を担保に入れていたと言われています。
室町時代には庶民にも質屋の利用者が増えていきます。
質屋という名称になったのは江戸時代の頃と言われており、江戸の頃には質屋の数が一気に増えました。
それから庶民金融として質屋が定着していくことになります。庶民は帯や着物などを担保に質屋に駆け込みます。

しかし世界に目を向けるともっと以前から今の質屋の原型が存在したともいわれています。
中国では約3000年前から。古代ローマでも紀元前から質屋のルーツになる仕組みがあったようです。

質屋の仕組みは?

お客様が持ち込んだお品を鑑定して、お査定額をご提示します。
その金額の範囲内でご融資(お金を貸す)します。
例えばお客様が持ち込んだお時計の査定額が10万円だったとします。そのお客様は10万円までお金を借りることができます。
お時計は担保として質屋が預かり、ご返済がなければ預けたお時計の所有権は質屋に移ります。

質屋の役割と特徴

質屋の役割はずばり庶民金融の役割です。
今月ピンチなので給料日までに生活費が足りない、今月同僚の結婚式がある、来月旅行に行きたいなど理由は様々ですがこのような場合、数万円~10万円程度のお金が不足することになります。
家族や友人に借りるのも抵抗がある。
こういうケースでご利用できるのが質屋です。
自営業など事業をしている方もご利用いただくこともあり、そういった場合は数万円という金額ではない場合も多いですが、主には生活費などの少額融資をしているのが質屋です。
質屋の特徴としてはお客様からお品を預かりそのお品の査定額の範囲内でご融資できるというもので、消費者金融などから融資を受ける場合と違う点は「痕跡」が残らないという点です。
質屋で融資を受けた場合、その店舗にはお客様情報などが残ります。これはのちにお品が盗品などであった場合などに警察署に情報を提供するためです。
しかし消費者金融やキャッシングでお金を借りるとはっきりと「融資を受けた痕跡」が残り、後にローンなどが組みにくくなったり、クレジットカードの作成の妨げになるケースがあります。

質屋のメリット

質屋にはそのほかにも多くの利点があります。

  • 大切なものを売らずにお金を得ることができる
  • 返済義務がない
  • 督促なし
  • 審査、信用調査なし

などが主な利点です。

返済が難しい場合は預けたお品を手離せば返済の必要がありません。
また店などから返済してほしいなどの督促も原則ありません。

お金を借りるというと、通常返済しなければならないし返済をせまる連絡などがあるイメージで「怖い」などのイメージを持つ方がいるかもしれませんが、そんなことは一切ありません。

質屋はいわば最も安心してお金を借りることができるところです。

またお客様の信用情報などを調べた上でのご融資ではないため、預けることができるお品があればどなたでもご利用できます。
自己破産した方でもお品があれば利用できるのです。

そして何より最大のメリットは
大切なモノを売らずにお金を得ることができることです。
手元に大切な時計がある、時計を売ればすぐにお金は得ることができるが時計は戻ってこない。
そういう時にその時計を担保に質預けをすればお金を借りることができます。

質の利用はいくらから、いくらまで借りる事ができるのか?

質屋で融資を受けようとするときに、一体いくらまで融資を受けることができるのだろう?とか
いくらから融資をうけれるのかな?など疑問に思うかもしれません。

結論から言うと
当店では1万円~上限はご相談となります。
当店では原則1万円未満のご融資はしていません。
そして上限は相談ですが、当店は大きなお店ではありませんので、1人のお客様に数千万円のご融資などはできない場合があります。

事業資金の融資を受けたいお客様などで高級時計を質預けしたいというお客様は一度お気軽にご相談ください。
高額のご融資の場合は振込などの対応になるケースもあります。

質屋に何回も入れる?

質屋では一度返済して、質出ししたお品をまた質入れすることができます。
例えば、4/30に全額返済して、大切なロレックスの時計を質出しした。
しかし6月にまた資金面での不安が出てきた・・
そんな時は再度質預けしてお金を借りることができます。

また質屋では質料(利息)をお支払いいただき延長するというシステムがありますが、この延長の期限は原則無期限です。

つまりお利息を払って半年でも1年でも融資を受け続けることができるのです。

質流れしたらどうなる?

質預け後、期限までにお支払いがない場合、預けたお品は所有権が店に移ります。
これを「質流れ」といいます。
質流れとなったお品は店が売却処分しますが、その場合取引先に売却したり、店によっては自社で販売します。
よく昔ながらの質屋の店頭などに商品が並べられているのを見たことがある方もいるのではないでしょうか?
その商品は主に質流れしたお品で店が独自に販売しているのです。
一度質流れになると原則取り戻すことはできませんが、質流れ後しばらく店に品が残っているケースがあります。
その場合店に相談したうえで取り戻すことができる場合があります。

2022.10.04 14:59 | 固定リンク | 質屋
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